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第26話 久しぶりの恋人

Author: 八月 猫
last update publish date: 2026-06-26 11:00:00

デート当日はよく晴れていた。

五月の終わり。

少しだけ風が暖かい。

待ち合わせ場所へ向かいながら、私は何度も服の裾を直していた。

落ち着かない。

こんなの久しぶりだ。

付き合い始めた頃みたいで。

少しだけ恥ずかしい。

駅前の時計を見る。

約束の時間まであと五分。

その時だった。

「真琴」

聞き慣れた声。

振り返る。

悠斗がいた。

私服姿。

仕事帰りのスーツではない悠斗を見るのも、なんだか久しぶりな気がする。

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  • 『尽くしすぎたのでやめました。今さら後悔しても遅いです』〜帰らない人を待つのは、もうやめます〜   第9話 大丈夫の癖

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  • 『尽くしすぎたのでやめました。今さら後悔しても遅いです』〜帰らない人を待つのは、もうやめます〜   第8話 言えなかったこと

     翌日の朝、私は少し寝坊した。 目を覚ますと時計は七時十分を指している。「……やば」 慌てて起き上がる。 いつもならもう朝食を作り始めている時間だった。 私は急いでキッチンへ向かう。 でもそこには思っていた光景がなかった。 悠斗が一人でコーヒーを淹れていた。

  • 『尽くしすぎたのでやめました。今さら後悔しても遅いです』〜帰らない人を待つのは、もうやめます〜   第7話 私が知らない時間

     写真を閉じたあとも胸のざわつきは消えなかった。 私はソファに座ったまま、ぼんやりスマホを握りしめる。 居酒屋の明るい照明。 楽しそうな笑い声が聞こえてきそうな写真。 その端に映っていた悠斗。 私の前で見せる顔とは少し違って見えた。 なんでだろう。 笑っていただけなのに。

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